アメリカ合衆国現職大統領広島訪問

 2016年5月27日歴史に残る1日でした。17時20分過ぎに、岩国アメリカ基地から大統領専用ヘリコプターで広島市南区ヘリポートへ降り立って、黒塗りの専用リムジン車に乗り換え、厳重な交通規制の道路を数十台の車とパカーの行列には、『前代未聞の光景です』とマスコミ報道されていました。平和公園に到着して最初に資料館に入館して、8分位でしたが、その時に安倍首相とならんで記帳されて、岸田外務大臣の案内で白血病で12歳の尊い命を落とした佐々木貞子さんのお兄様からその時の話を聞き、大統領自ら折った折づる2羽を手渡した後、間もなく館内から出てこられた。其の侭安倍首相達と公園内を歩いて、慰霊碑の前で献花され、暫く其の侭無言で下向き加減に目を閉じて立ったままの様子には、きっと心の中で一人の人間としての祈りが有ったのだと思いました。『71年前、雲一つない明るい朝、空から死が落ちてきて、世界は変わった』『8月6日の朝の記憶を風化させてはならない』まるで詩の文章を読んでいるような、空から死が降りて来たとは、核爆弾が落とされたとは口に出せなかったのか、大統領の立場としての最小限の表現だったのか、詩のベールに包まったもやっとした印象でした。被爆者代表の方と立ったままですが、少し会話をされ握手、ハグと予想していなかった行動に一瞬目がしらが熱くくなりました。退場間際に高校生2人に折ずる2羽手渡したようで、握手して平和公園を後にしました。今日の記念すべき日が、新たに広島、長崎から核兵器廃絶を訴える出発点になるよう希望されたようですが、まだ、まだ道半ばの現状でも引き続き世界に訴えていく力を与えられた気がしました。人類は科学(物理)の進歩に弛まぬ努力を続けて、その科学(物理)に依って人類が滅びる事が無いように、教育上も進歩していかなければならないと認識されました。以前読んだ本に世の中の事、宇宙、科学、森羅万象全てが進化してるのに、唯、道徳だけは進歩どころか、後退している。国際道徳もなおさらのこと退歩している。精神文明と物質文明が並行して進歩しなければその歪みは大きな危険をはらんだ世の中になり兼ねない。個人の道徳を近代化させると同時に、国際道徳も進歩させねばならない。先ずは今日のそれぞれの子供の教育において、道徳教育を進めるのが世界的な課題だ。と書かれていました。
今日の世界情勢の問題解決のきっかけになれば、核廃絶は夢物語に終わらず可能性が期待できる様に思います。