夕陽が残った平和公園を歩いて

24日火曜日14時30分から平和公園にある広島国際会議場3階で、胎内被爆者主催の研修会に参加して、原爆ドーム付近でボランティアガイドをされている三登浩成さん、山口さん2名の報告を聞き、彼等のボランティアガイドに徹した、エネルギッシュな毎日の生活の中から、平和都市広島の世界に発信する『核無き世界』の矛盾点を露骨に感じた2時間でした。今の私は彼等の様なハッキリとしたメッセージを持っていないことに、同じ胎内被爆者として、勉強不足を恥じています。今日は第4木曜日で、NHK文化センターでの授業を終えて、17時過ぎから、夕陽が残る薄明るい平和公園まで歩き、また、灯りの付いた原爆ドームを見上げながら、ふっと、自分勝手な想像を描き、このドームも平和公園も世界中の人達にとって、神聖な遺跡だけど、個人の身近に感じる一時も、少し残して欲しいと思い乍ら、夕陽が落ちた、平和公園を後にして、バスセンターまで歩き、クレアラインで、帰宅しました。早く我が家に着いたので、以前読んだ本を開き、清末時代、湖南省出身(過っての蒋介石毛沢東も同郷)長髪族退治で著名な曾国藩座右の銘、四不『不激』『不燥』『不競』『不随』、四耐『耐苦』『耐令』『耐煩』『耐閑』常に前向きに考えて生きる。そして心身の為に<五労>
    多想心労=取り越し苦労が多過ぎること。これは心臓を傷る。
    多怒肝労=怒りが度重なると肝を痛める。
    多思脾労=考える事が多いと脾が疲れる。脾臓は血液の浄化
         や調節を司る大切な器官である。
 稀勢の里横綱昇進の祝い気分から、ふっと過っての双葉山横綱の話を思い出して、荘子外編『達生』<木鶏>話しから、紀省子、王の為に闘鶏を養う。
王から度々闘鶏の成長を尋ねられても<まだです。>と10日毎4〜5回王の催促を無視してまるで「木彫りの鶏」のような徳力が充実した様子に成長して、他の鶏も恐らく相手にならない。鶏に託して人間を風刺した面白い話。人間も空威張りをして、一人気負ったり、相手を意識し過ぎて、平常心を失わず、勝負に徹する。過っての大横綱双葉山関が六十九連勝した根性話。苦労した時期が長かった稀勢の里横綱に1日でも長く相撲を取り続けて貰いたいものです。
 


ブログを読んだ知人から、原爆ドームの写メを送って頂きました。早速掲載させていただきます。有難うございました。