病める大国USA

 大統領就任からまだ、3週間位しか経っていないのに、今迄の常識から、かなり逸脱した大統領の発言は、世界各国から、注目の的ですが、この事態を予想しての彼なりのアピールの仕方かも知れません。グローバル化した経済もコスト安を重点的に、人件費、材料費等ありとあらゆる手段で徹底した経費節約に徹した経済活動が、正当な賃金を請求していた労働者を失業者にしてしまい、不法移民者を安価な賃金で雇い、また、中国、東南アジア諸国に工場を移転して、低賃金の労働者雇用と際限なく低コストを追及する、経営者の哲学が、結局は、世界各国の失業者を生み出して、低賃金でも我慢して働いていた、移民者迫害まで至ったこの世界の流れに、トランプ大統領は、まず自国ファーストと声を挙げて失業者の票を吸い取った結果で、当選した様に思います。過っては移民大国USAとして、あらゆる分野で最高レベルの能力が集結した大国が今では、格差が国の政情不安をピークに達してしまい、この現状を改善する事を最優先とした政策を試みているのでしょうが、少々、的外れな言動で、世界各国注目の的となっています。雇用問題から、インフラ問題、解決策を日本を初め海外の支援を得るために、最初は攻撃的なツイッターで、動揺させて、協力させる強引な手法は、意外とトランプ政権にとっては、解決が早まるかも知れません。まだまだ病めるアメリカ合衆国の騒動は続く様で、白人至上主義、極右政党と表面に出て、混乱状態にならねば良いのですが、何とも常識破りな、お騒がせ大統領に、振り回される年になるでしょう。