胎内被爆者の友の遺作展



昨年11月1日に亡くなられた胎内被爆者会員亡星野菊子様の遺作展が福山天満屋で催されたので朝からJRで行って来ました。
彼女とは距離的に離れていたし、一人身の夜はお互いに時間をもてあそんでいたから,しばしば電話がかかり、胎内被爆者全国連絡会の近況報告をしたり、マスコミ関係者の方との会話など、長々とおしゃべりをしていました。彼女は意外と積極的な一面があり、若手の新聞記者やテレビ、ラジオの報道記者とは懇意な人達がいて、色々と参考になる話を聞かせて頂きました。そんな携帯電話の会話が続いた所為か、私は彼女が亡くなったと知りながら、ふっと携帯電話の短縮番号を押してみたくなり、彼女の番号を押してみました。すると、彼女の弟様が出られて、ビックリした事がありました。「もう、居ないのに!」と思いながらも、この習慣は当分私の頭から消えませんでした。「会うは別れの始め」としっかり自分に言い聞かせています。胎内被爆者の方達とも縁有って残りの人生を共に平和活動に貢献できる機会を持つことが出来ましたが、原爆に遭って心身ともにハンディをもつ人達の深い絆を感じますが、また、別れもひとしお淋しいものがあります。帰り掛けに、福山バラ祭りの様子を見にバラ公園に行って来ました。今年のバラの最盛期は少し早かったようですが、それでも見事なバラ園でした。数百種類あるのかしら?バラの香りが甘く漂ってきます。沈み掛かった気持ちが、このバラ園に来て一変して、感動した気持ちで、帰宅の途に着きました。

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