読書續

  知人から西岡正篤の先哲講座は絶版なので手に入らないとの事。
残念です。<道器一貫の儀なれば、所作の中に至理を含めり>
万物を創造化成していく働きを<道>と言い、無限で自由であり、その創造変化の働きによって造られるものが<器>であるから、道は限りなく融通無碍であるが、器は融通が利かない。人間でも道を学んだ人は、融通無碍で
自由が利くが、道を学ばない人は融通が利かない。これは器に過ぎないから。道と器との違うところ。器は道によってあるもので道は必ず器を伴う
したがって道器は本来一貫であるから道に即して千変万化の器用をなさなければならない。道とは本に反り始めに復る。
 <事足れば 足るにまかせて事足らず 足らで事たる人ぞ身こそ安けれ>                       天海僧正 沢庵の作?
 
より良く生きるための五計       宋の朱新仲
 生計ー病気をしたり死んだりしない。すこやかに生きる道
 身計ー自分の一身をどういうふうに世の中に立ててゆくか社会生活
 家計ー家をいかに維持してゆくかの問題
 老計ーいかに年をとるか
 死計ーどのように自分の死期を迎えるか。
少々硬い講だけど少しずつ読み返すと心洗われる本です。著作者はもう
生存しておられなくても、又此の世に蘇って私のバイブルになっています。