新たな8.6に向かって

8月6日原爆投下の日。いつになく心が揺れて、感傷的になる日が2〜3日続きます。姫路に居る姉から<灯篭流しに行きたいけど、台風で中止になるのかしら?>とメールを受け、姉は私以上に灯篭流しに執着心が強く、遠くても
その為に帰郷しています。残された私たち3人姉妹の強い絆を感じるひと時です。後何年3人揃って行けるかね?と言いながら、その夜は一緒に夕食を外で
します。母は生前、私達が子供の頃から、時折広島市内で外食を共にしては、楽しいひと時を過ごしていました。洋食のマナーなどは良く注意されましたが、今思うと、母の辛さや苦しさ、寂しさなど推し測る事の出来ない年齢だった私達の喜ぶ笑顔だけが、母が全てを忘れられる楽しいひと時だった様に思い返されます。今は残された3人姉妹で母の楽しみだった広島市内で共に外食して和気あいあいとした会話に浸る夕べを待ってます。今迄の私は心の傷みから少しでも逃げていたのかも?戦争体験者ならではの言いようのない心の叫びを密かに秘めている現実、中でも母親の悲痛な叫び声を心して受け継ぐことに一歩でも前進して協力出来る様に!
 以前読んだ本に、中国の先人の座右銘を思い出し、四不(不激・不燥・不競・不随)。四耐(耐苦・耐令・耐煩・耐閑)戦後の母親に四耐を体験して、何一つ報われる事なく、この世を去って行った犠牲者にこの次はない!!と報告したいです。<二度と来られむこの世界、虚しく暮らすは、あさましや>私の心に深く残ります。