胎内被爆者・川下ヒロエ詩画展

 先日、『川下ヒロエ』詩画展に行って来ました。
彼女も胎内被爆者の一人ですが、生を受けた時点でのハンディがあって、色々と苦労されたようですが、詩集はとても明るく、挿絵も素朴で心優しい、作品でした。会場がYWCAの礼拝堂で模様されていました。私が伺った時間が遅かった為に、会場には川下ヒロエはもうご帰宅された後で、YWCAの職員達に説明を受けました。私は20代初めの頃、呉YWCA会員だった時期があります。その当時の話が弾み、とても懐かしくまた、このご縁が嬉しくて、周りの景色が薄暗くなるまで雑談交じりの会話をしていました。広島市内で彼女と同じハンデ―を持って、生を受けた胎内被爆者の中で1人だけが自活出来るそうですが、71年経つと親とも離れて1人生活して行く厳しさ、不安もまた、新しい課題になるでしょう。彼女の詩集からは、そんな不安や厳しさは微塵も感じ取れず、人間の原点に帰った小さな幸せを感じました。