避けねばならない山の水の通り道

何日ぶりだろうか。薄っすら白い雲がたなびく青空が、とても高く感じられるのは! 心地良い風に、もう秋になったのかしら?今年は梅雨時から至る所で豪雨被害が多発して、夏のお盆明けに広島市内の土砂崩れで70人余りの尊い生命が犠牲に遭い、彼の地に見送られて、物思いに耽る秋がひとしお、沈んだ季節に感じます。私が産まれた昭和20年は9月17日に枕崎台風で大きな被害が出て150人余りの犠牲者が出たそうですが、終戦直後の本土がまだ手が付けられない混乱期に遭った台風で可部の川も氾濫して洪水被害があった事を今は亡き母親に聞かされていましたが、又同じ場所での被害、今度は宅地造成で山の麓近くに、おまけに山の水が通る道筋に昔の教訓も生かされず、多くの住居が建って、犠牲者が多数出るのも、余りにも悲惨過ぎます。