オバマ大統領原爆慰霊碑参拝予定

風に載って散ってしまった桜花は散り方がさらさらと潔く、戦前の軍隊さんの死に花に譬えられていた記憶が頭の片隅に残っています。呉に住んでいる為、子供の時分、数回江田島にある旧海軍兵学校を見学して、構内正面深紅の絨毯が玄関口から階段の上迄敷き詰められて、その絨毯の上を歩いて、2階フロア―に海軍犠牲者達の遺品が壁迄所狭しとばかり展示されて、其の展示された部屋の空気と大勢の犠牲者の写真を目にして涙が止まらなかった記憶があります。『但惜身命、不惜身命』十代半ばから二十代前半の血気盛んな若者のお国を護る覇気をしたためた血書は、今の時代には到底理解出来ないだろうと、私なりに胸の痛さを感じます。子供の将来を国の政策で洗脳して、強い日本を造る為の犠牲者、お国の為にと出兵して、餓鬼の様な体験をして、命を落として行った尊い命。今はお国を護る犠牲的精神を保持するなんて、到底親も子供も教育されていないから、急に自衛隊員だけの国を護る教育だけに頼っていくには無理がある様に思います。平和国家としてこれからも存続出来るには他国からの攻撃に備えて安全保障条約も大事だが、同盟国の安全を護る為に武器を持たせて攻撃に行くような法律は、必ず敵対的な攻撃から戦争に発展していくと先の世界対戦からよくよく学んだことなのに、同盟国と言う言葉は排他的な線引きをする事だから、これから将来また同じ道を歩む様な危機感を感じます。これからの自衛隊員の若者が国守の為にどこまで教育出来るのか、そして国家厳守使命に順応できなかった若者が脱落者のレッテルを張られて、行き場を見失い、不満と危険な世の中を造って行く連鎖の方が気がかりです。この様な覚めた見方をする私は敗戦から70年間武器を使用しない平和国家に育った所為なのか?今年は5月伊勢志摩主要国首脳会議の後でオバマ大統領が広島、長崎まで足を運んで来られると言うニュースに、先ずは70年前の悲惨な現状を目にして貰って、将来の核抑止力に少しでも近づける事ができるように祈っています。