高校時代の先輩が吹くフルートとハープコンサート

  今日は昼から久々にフルートとハープコンサートに行って来ました。2000人余り収容出来る呉市文化ホールは音響効果が素晴らしく立派で壇上の少し白髪交じりの彼は堂々と貫禄の付いた紳士に見えました。同じ高校の1級先輩で家庭的に恵まれない青春時代を過ごされていた様ですが、東京芸大にストレートに入学された大変な努力家で、フルート奏者ではかなり有名な方とお聞きしています。高校時代の何時も校庭の片隅でフルートを奏でていた姿を思い出しながら、女性のハーブ奏者と息の合った演奏に聞き入っていました。格別価格1枚1000円のチケットを同窓会の方達で2000枚近く販売する目標を立て、みんなで盛り立てていく作業に微力ながら参加出来た事は演奏も格別でしたが、後から良かったと皆で楽しさを共有出来た満足感も一緒に味わえました。この演奏が彼にとって最後の郷里に奉仕できるチャンスだったかも知れません。1944年生まれの戦後の不幸な人生から、立派に成長された先輩の姿を観客席から見ていると、何かこみ上げる様な、少し涙目になりました。彼は立派な勝ち組と言えます。演奏最後に拍手に力が入りました。