71年目の広島原爆慰霊祭

 2016.8.6.71年目の広島原爆慰霊祭に、世界中の人達からの追悼の声を聞く事が出来ます。71年前の原爆投下により、デルタ場の広島市中心部が一瞬にして火の海、そこに横たわる大勢の屍、火傷を負って生き残った人達、
まるで地獄絵図の様な光景が私の脳裏から離れません。私自身胎内被爆者だから、この悲惨な光景は実際には目にしてないのですが、翌日から家族を探しに入市した親族の方達の話を子供の頃から時折聞いていた所為か,私なりに耳から聞いた惨状が頭の中で膨らみ、其の侭現実化して脳裏に焼き付いていました。一人一人の原爆犠牲者の叫びから、世界視野の平和運動に広がってきた現状は、皆様の日々の努力の賜物としか言いようがございません。そしてこの平和運動を後世の人達にしっかり伝承していく義務を痛感しています。平和運動はあくまでも<理想論>だと中傷されても、肌の色が変わっても同じ人間同士、痛み、苦しみ、悲しみ、怒りは人間本来の心だと思います。話し合いに因る協調路線、経済外交を貴重な体験をした広島、長崎を持つ日本だからこそ、先頭に立って平和外交路線に率先していただきたいと思います。