長崎平和記念式典に参列

9日、長崎平和記念式典に参列しました。初めての体験でしたが、平和の塔の面前での式典は『祈りの長崎』と表現されている様に意外と静かな式典でした。会場が余り広くない所為かも知れません。司会は現地の高校生達で進行していき、首相初め政府関係者、世界各国代表者の平和宣言と続き、被爆者代表者が安倍政権化の安保法案は憲法違反だとハッキリ皆の前で発言して、米国の核の傘下に頼らず、核保有国に「先制不使用宣言」を働きかけるよう述べた時は参列者の拍手がひときわ大きく響きました。長崎市長の平和宣言も市民感覚で市民中心の一言、一言が心に響き、福島の原発被害者と沖縄県民達との連携を組んでいく市政、将来、次世代を担う現地の中学生、高校生達の平和活動にも市政と協力して、世界に向けて積極的な平和活動に、頼もしい将来の日本を夢見る様な、少し希望の灯りを見いだせた気持ちになりました。翌日10日、この真夏日の炎天下、坂道と階段の多い浦上市内の原爆被害に遭って辛うじて残った遺跡を少しづつ見て回りましたが、プルトニウムの原爆威力に改めて目を塞ぎたくなる場面もあり、過去の無意味な戦争の惨劇に今の私は只々じっと見つめる以外に何も言えませんでした。山里小学校の校庭の隅に木札があり、「私達は昆虫を大事に育てます。この場所で大勢のお兄様や、お姉様達が眠っているから、虫の声を聞いて安らかに眠ってもらう為です」なんと心優しい思いやりのある言葉につい立ち止まりました。皆、汗が体中流れる様に噴出していました。71年前の犠牲者はもっと熱い炎に包まれて、痛み、悲しみ、苦しさを耐えながら息を引き取ったに違いない!

長崎平和記念像は青銅製、彫刻家(故・北村 西望)氏 
    1955年完成。 
    天に向けた右手が「原爆の脅威」を 水平に伸びた左手が
    「平和」を表しており、まぶたを閉じて犠牲者を悼んでいる。