般若心経

 春分の日だからと言う訳ではないのですが、先日知人から借りた本を読んでいると、般若心経の枕言葉『魔訶』は「とてつもなく大きく、強く何者にも打ち勝つ」と言う意味で、『般若』とは「知恵のこと、それも大知の事で、言葉を変えて言えば即ち仏の知恵=仏知」の事です。『波羅』はいわゆる「極楽」の事であり、『蜜多』は「ここに達する事」であり、つまり、他に比べるものもない、大きく強い仏知をもって、極楽世界(彼岸)に達する道を教える」のが、このお経である。一切経五千会巻を僅か二百六十二字に要約してあるから、ただ棒読みにしたところで、この大知を悟ることは困難なことだが、「読書百遍意自ら通ず」で朝夕読誦して暗記する様にすれば、おぼろげながら経典に説かれてある仏知が身につくようになり、権威者の解説を聴聞すれば、それが一層早く、したがってありがたみも深まる。 写経に精進すれば、さらに心にしっかり浸み通ることとなる・・・・・・・.
以前四国八十八カ寺巡りをしていた時に般若心経を暗記し、写経を持参して御参りしていましたが、深く意味も考えず、いつしか般若心経が口からスムーズに出る様になっていましたが、昨日読んだ本から、思いも掛けず新たな知識を得ました。皆、周りの人達は御存じだったでしょうが、私は少々遅すぎた様で、恥ずかしい限りです。