4月の雪

  4月1日、以前はエイプリルフール、4月馬鹿 などと少々人を驚かしても許される日になっていましたが、最近では、この様なジョークを耳にしなくなりました。歳の所為かも知れません。3月27日からニューヨーク国連本部で「核兵器禁止条約」制定に向けて、意見が交わされたが、世界で唯一原爆被爆国の日本軍縮大使は『禁止条約は安全保障問題の解決に結び付かない』と主張し、会議にも欠席してしまい、核保有国と非保有国の橋渡し役を主張していた日本の立場は嘘だった様に海外に向けての発信になりました。この矛盾した、政府の方針には、もう少し自主性のある発言が出来ないものかと、やはり敗戦国家の傷の深さをひしひしと感じ、情けなくなります。長崎、広島の被爆者代表者の決心に水を差したような、残念でなりませんが、これからも辛抱強く核兵器のない世界に向けて行動を続けるしかない。この役目が私達原爆に遭った者の宿命だと、心に言い聞かせています。ここ数日、寒の戻りと言うか、山沿いのあたりで雪がちらつき、桜の開花も幾分遅れそうです。『4月の雪』桜と雪のコラボレーションも又、情緒があって、中々お目にかかれないから楽しみです。