4月最後の火曜日

 今日は4月最後の火曜日、事務所に座り、窓越しに空を眺めると、昨日までの澄み切った青空は厚い雲に覆われて、今夜辺りから、雨降りにでもなる様な兆しを感じました。気温はかなり高い様で、自転車で使いに出ると、風が生温かな、首筋から汗ばむ様で、初夏の服装にでも着替えたい気持ちでした。国道沿いの花水木の花びらは、この一週間で、八部咲きになり、新たな歓びが出来ました。我が家の紫陽花も花芽がハッキリ出来て、碧色の葉と力強く育っています。 今月から呉市内彼方此方で、東映映画『狐狼の血』の撮影が始まって、役所広司他数名の俳優の姿を見る事が出来ます。呉は終戦後のドサクサ時代、ヤクザが市内のあちこちで大手を振っていましたから、その時代のヤクザの抗争と崩れた刑事の物語の様ですが、昔の呉のイメージから抜けきらない、どんよりした重たい印象を受けます。もっとも、呉と言ったら海軍とヤクザのイメージで世間にかなり浸透していますから、仕方ない気もします。『この世界の片隅に』も戦時中の広島、呉の町を背景に、かなりヒットしたアニメ映画でしたが、この物語には、涙を誘われました。若者から高齢者までに、戦時中、時代に翻弄されても、ひたむきな心で生き抜いた、身近な人達が分かりやすく表現されていました。