北朝鮮の挑発行為に今考える

  14日中国新聞朝刊「核心評論」欄に共同通信社編集委員・太田昌克氏『ノーベル平和賞ICAN』受賞に寄せて彼の論調が出ていました。「被爆者の反核哲学体現」私には、何ともかたぐるしい文言でしたが、彼は今年、8月5日胎内被爆者のつどいに出席して頂いたご縁があります。そして、今年完成した英訳版をアメリカに行かれた時、海外の知人に配って頂いていました。広島、長崎の原爆被爆者が死の恐怖、絶望感、虚無感を乗り越えて、希望を持てるようになった時点で、「反原爆、反核」の思想哲学を昇華させていった。「核兵器の非人道性」を被爆者やNGO核廃絶推進国の結節点に、禁止条約交渉を強力に推し進めたのがICANだった。 過って世界の大国の戦略思想を『核』依存にしてきたが故に、北朝鮮の様な小国の安全保障に『核開発』が必然的に連鎖反応を起こしている。この現実から、「核無き世界」へと被爆者の反核哲学に依って人間道徳に沿った世界を変える契機となる事を切望した内容でしたが、今、日本の政策は極度にアメリカ合衆国に寄り添って、かえって国内は危険な状態に不安が募っています。「核」を威嚇材料に持ち出した政策より、ロシア、中国と公平な立場で、話し合いを仕掛けることは、出来ないのでしょうか?この発想は机上の空論と言われるかも知れないけれど、世界中が核の脅威を知っているから、被爆国日本のリードある対策を発して欲しいです